エガブロ

元“闇のアフィリエイター”が、“光のブロガー”を目指して己の記事で成り上がる。

【学生必見】窃盗…汚物散乱…支払い拒否!?究極に“同居人運”がない結果痛感した、「ルームシェア」の失敗談とメリット・デメリット

【学生必見】窃盗…汚物散乱…支払い拒否!?究極に“同居人運”がない結果痛感した、「ルームシェア」の失敗談とメリット・デメリット
当記事には一部グロテスクな内容が含まれています。そのような表現に耐性の無い方(特にお食事中の方)は、ブラウザバックを推奨します。
 また、この記事は超長文(17,838字)です。お時間のある際にお読み下さい。


 人は経済的に厳しい時、可能な限り出費を抑えようとする。
 食費・娯楽費・交際費などの様々な部分を見直し、切り詰めた金を貯蓄に回したり、自身の活動資金などに充てる。
 そんな節約手段の1つが、同居人を迎えることを条件に家賃を削る「ルームシェア」だ。

 俺は極貧生活をしていた大学生の頃、計6年ほど住んでいた1K・家具・ロフト付きの「レオパレス21」で、同期とルームシェアデビューを果たした。
 ちなみに当時のレオパレスは壁がベニヤ板並みに薄く、隣のカップルの喘ぎ声が聞こえてきたり、隣人が壁際に置いた携帯のバイブで起こされたり、マフラーがクソうるせぇVIPカー乗りの隣のヤンキーと壮絶な壁ドン対決になった結果、俺の部屋の壁がヘコんだ事もあった(最終的に直接話し合って和解した)。
 今はどうか分からないが、これからレオパレスに住もうとしている人がいたら悪いことは言わない。やめておけ。

 本題に戻ろう。
 俺は大学卒業後に雀荘メンバー(店員)となり、独立を決意してから実際に食えるようになるまでの約4年間中、計8人とルームシェアをした経験がある。
 そこには本当に色々な人間ドラマが存在し、その過程から共同生活の酸いも甘いも噛み分ける事となった。

 今回は、上記の期間に拠点としていた2LDK(家賃8万1千円)のマンションにて、共に過ごした人達のエピソードを紹介しつつ、俺なりに痛感したルームシェアのメリット・デメリットを伝えよう。
 尚、マトモだった人を書いてもパンチに欠ける為、当記事ではトラブルが起こった同居人(8人中4人)のみを掲載した。

 現在ルームシェアを検討中の人、特に学生にはぜひ目を通して欲しい記事である。

※以下より、ルームメイトのことを便宜上「同居人」または「シェアメイト」と記す。

家賃を無断キャッシュバック&夜逃げ、「ギャル子」


 大学を卒業して間もなく、レオパレスから当時の新居に引っ越したばかりの頃。 
 2LDKのマンションで初めてルームシェアをした相手は、同期の女友達(以下、ギャル子)だった。
 彼女から、
ギャル子
Jさん(大学繋がりの先輩、当時ギャル子と同棲していた彼氏)と喧嘩しちゃって…猫も一緒なんだけど、良かったらしばらく置いてほしい

と申し出を受けたのだ。

江川
つーかJさんはこの事知ってるの?

ギャル子
いや、知らない。黙って出てきたからエガちゃん(大学時代の俺のあだ名)も内緒にしといてほしい。もし大丈夫なら、これから友達の車で荷物運んでもらおうと思ってる。今Jさん旅行行ってるから

いやいや、ギャル子とか俺にJさんから電話きたらどうすんだよ?変な誤解とか作りたくないぞ

ギャル子
その時はちゃんと説明するから大丈夫。だからお願い、しばらくの間でいいから

まぁ、ちゃんと言ってくれるならいいけどさ…。しばらくの間だけならいいよ

ギャル子
ありがとう!

 在学中によくつるむグループの1人だったこともあり、俺はギャル子に家賃・光熱費の1/3の負担を条件に、玄関近くの個室を提供した。

 最初の生活は特に問題はなかった。
 元々ただの友達だし、彼氏がいるから当然手も出さない(そもそもその頃から性欲が薄い)

 当時の俺は池袋の雀荘メンバーをしており、昼から夜まではバイト。
 ギャル子は何をしているのか分からなかったが、夜に帰って来ることが多かった。

本当に知らないんだよぉ…


 ある月末。いつものように家賃の2万7千円をギャル子から受け取り、バイトに備えて眠りに就いた。

 そして翌日昼。
 俺が池袋へ行くために電車の切符(当時Suicaは持っていなかった)を買おうとした時、財布の中にふと違和感を覚えた。
 …札の枚数が足りないような気がする。

 昨日はそのまま寝たから、家賃を貰った後に金は使ってないし、そもそも財布すら開いてない。だから金が無くなる事はあり得ない。
 昨夜の財布の中身を必死に思い出し、札を数えながら確信した。

 ギャル子から受け取った家賃がそのまま無くなっていたのだ。



(まさかアイツが…?)

 憤りを覚えつつも、この時はそのままバイトに向かった。

 池袋から帰宅した俺は、すぐにギャル子の部屋へ行き、ストレートに疑問をぶつけた。

俺の財布から金が無くなってるんだけど、知らない?

ギャル子
え、知らないけど…

 まぁ、そう答えるのは当然だ。誰も「自分が盗った」なんて言うワケはない。

多分昨日の夜貰った家賃分が無いんだよね。俺も疑いたくないけど、昨日の状況からしたらギャル子しか考えられないんだわ。…本当に知らない?

 証拠はないが、俺には確信があった為、かなりキツめに追及した。
 するとギャル子が、

ギャル子
本当に知らないんだよぉ…

静かに泣き始めてしまった。

(マジかよ…泣くんじゃねぇよ…)
分かった分かった、俺も強く言い過ぎたわ。本当に知らないなら謝るよ。じゃあまた明日、お休み

 そう言い残し、ギャル子の部屋のドアを閉めた。

 ルームシェアは互いの信用が何より大切だ。
 一度でもこういう事が起こったら、以降は疑心暗鬼に陥り、必然的に共同生活は破綻してしまう。

(明日Jさんの所に戻れって言おう)

 俺はそう決め、その日は布団に潜り込んだ。

「私がお金を盗りました」無言の自白


 そして翌日、目覚めた時に周囲を見回すと、またもや違和感を覚えた。
 …リビングに置かれていたギャル子の私物がないのだ。まさかと思い彼女の部屋を見てみると、洋服や布団などの荷物がキレイサッパリ無くなっていた。
 ただ1つ、猫が引っ掻きまくっただろう床の爪痕を残して。

 すぐにギャル子の携帯に電話をすると、コール音は鳴るが一向に出る気配はない。Jさんに掛けようかとも思ったが、直接的に関係はないから気が引ける。
 まぁ…要するにコレは夜逃げだ。そして、「私がお金を盗りました」と自白しているも同然だった。

 その後しばらく経ったある日、ギャル子から電話が掛かってきた。

ギャル子
あの時は黙って出て行っちゃってゴメン…Jさんと仲直りしたんだよね

…あっそう。良かったな

ギャル子
ホントありがとう、お世話になりました

…まぁ元気でな

 淡白にそう告げ、電話を切った。
 結局、“消えた家賃”に関する話は最後まで出なかった。
 俺には確信があるが、明確な証拠はない。『疑わしきは罰せず』精神でその話をする事はやめた。

 まぁ、5憶%アイツだけどな。



泥沼の奪い合い合戦、「雀荘メンバー3人衆」


 月日が経っても、俺は相変わらず池袋の雀荘で働いていた。
 が、今度はその雀荘繋がりで新たなシェアメイトを迎える事となる。
 本項では、当時共同生活をした3人のエピソードをまとめて紹介しよう。

1人目.後輩メンバー「メガネ」


 ある日のバイト終わり、年下の後輩メンバー(以下、メガネ)から

メガネ
しばらく江川さんちに住ませて貰えませんか?

と言われた。

 もともと雀荘メンバーには、借金持ちやスネに傷を抱える者が非常に多い(まぁ実際底辺の仕事だし)
 給料は基本的に普通のバイトと同様の月払い制だが、メンバーはドリンク・フード提供などの「立ち番」の他、メンツが足りない場合は客と麻雀を打つ必要がある。そしてその勝敗により、給料がリアルタイムで変動するのだ。

 麻雀に勝てば+αを得られるが、逆に負けると給料から天引きされる。が、メンバーも客と同じように場代(ゲーム代)を支払うため、打つ回数が多ければ多いほど期待値はマイナスになる。
 実際、雀荘メンバーは「天引き組」が大半を占め、その日の稼ぎが半分以下(または無給)になる事も珍しくない。当時の俺はなんとか凌いでいたが、「アウトオーバー(当月の天引き額が一定以上に達する事。その場合は店側が来月の給料日まで麻雀を制限する)」になる人や、中には店に借金を抱える人もいた。
 学生諸君に告ぐ。レオパレスもそうだが、雀荘メンバーになるのも絶対にやめておけ。

 話を戻そう。
 俺は上記の事情を知っている為、家賃・光熱費折半(件の個室)を条件にメガネを受け入れる事にした。
 コレが泥沼なトラブルの始まりとも知らずに…。

2人目.元先輩メンバー「ヒョロ男」さん


 メガネとの共同生活を始めてからしばらく経った頃、働いていた池袋の雀荘が閉店する事になった。
 その打ち上げ後の帰り道。元雀荘の先輩メンバー(以下、ヒョロ男さん)がおもむろに口を開いた。

ヒョロ男さん
実はエガちゃんちにしばらくお世話になりたいんだよね…。店潰れちゃったしお金もそんなに無いから、良かったら次の仕事探すまでの間だけ

あぁ、別にいいですよ。でも今メガネも居るんですけど、それでもいいですか?

ヒョロ男さん
あ…全然大丈夫!エガちゃんちに住んでるって話メガネから聞いたから

なるほど。じゃあ一応メガネに確認して、OKならすぐ連絡します。家賃と光熱費は三分割で話進めますけど、それでいいですか?

ヒョロ男さん
うん、それで大丈夫だよ。…ありがとう!

 ヒョロ男さんは非常に温厚で、俺がよくお世話になっていた人だ。
 彼との共同生活に関しては、特に不安は感じなかった。

 帰宅後にメガネから諸々の承諾を取り、ヒョロ男さんに連絡すると、後日彼が荷物(ほとんど無かったけど)と共にやって来た。とりあえず、ヒョロ男さんは俺と一緒のリビングで生活することになった。
 こうして、メガネとヒョロ男さんとの3人でのルームシェアが始まった。

3人目.元先輩メンバー「ヘラ男」


 やはり類は友を呼ぶ。しばらくした後、またもや元先輩メンバーから住まわせて欲しいと電話がきた。今回はヒョロ男からルームシェアの話を聞いたと言う。
 彼はいつもヘラヘラしていたので、「ヘラ男」と呼ぶことにする。

 電話を切り、その場でメガネとヒョロ男さんの承諾(家賃・光熱費は四分割)を取った後、再度ヘラ男に連絡すると間もなく、彼が着の身着のままやって来た。
 俺は道中からメガネがいる個室に、友人から貰った二段ベッドを置いていた。そこで、ヘラ男もその部屋を使用することとなった。

 このヘラ男の入居により、俺の家は“奪い合いの戦場”に変貌する。

俺今日こんなに勝っちゃったんだよね~w


 ある月末の夜、ヘラ男がスロットから帰って来た時、

ヘラ男
俺今日こんなに勝っちゃったんだよね~w だから家賃も余裕で払えるわww

と言いながら、俺たち3人に札(おそらく20万円ほど)を、扇子のように広げて見せびらかせ始めた。

マジっすか、凄いっすね!じゃあ今のうちに家賃下さいw

ヘラ男
あいよーw(家賃を受け取る)ヘへへ、これで当分遊んで暮らせるわww

まぁ、あんまり使い過ぎないようにして下さいねw

ヘラ男
大丈夫だってw 明日もスロット行こー、じゃあお休みw

 そう言い残し、ヘラ男は個室に戻って行った。

 するとその翌日。
 俺がPCでネットサーフィンをしていると、別室で寝ていたヘラ男が血相を変えながらリビングに飛び込んで来た。

ヘラ男
メガネの荷物がない!俺の金もない!!


え、マジっすか!?

 急いで部屋を確認すると、確かにメガネの荷物と昨夜見たヘラ男の札が消えていた。
 どうやらメガネはヘラ男の財布から金を盗み、そのまま夜逃げしたようだ(なぜか俺とヒョロ男さんの金は無事だった)。

 ヘラ男はすぐにメガネの携帯に電話したが、どうやら着信拒否されているようで連絡が付かないと言う。俺とヒョロ男さんの携帯から掛けても通話中のままだった。

まぁ元々俺ら雀荘メンバーだし、あんな感じで札見せたのはマズかったかもしれないっすね…。額が額だし、一応警察にも行ってみたらどうですか?

ヘラ男
そうするわ…。はぁ…参ったなぁ…

 いつもニヤニヤしているヘラ男だが、現状取り戻す方法がないと知り、この時ばかりは顔を青ざめながら部屋へ戻って行った。

恐れ入りますが、この電話はおつなぎできません


 余談だが俺は当時、PCデスクに透明な貯金箱(壊さないタイプ)を置き、そこに余った小銭(10円や100円)を入れる習慣があった。
 この時は、確か半分ほど貯まっていたと記憶している。

 “メガネ失踪事件”から一夜明けた翌日。
 俺はヒョロ男さんの慌てたような声で目を覚ました。

ヒョロ男さん
エガちゃん起きて!ヘラ男が俺の財布から金抜いて逃げたみたい…!


…え、マジっすか!?金額はいくらぐらいですか?

ヒョロ男さん
多分3万くらいかな…

 メガネが夜逃げした後、寝る時は財布をすぐ近くに置くようにしていた為、幸い俺の金は無事だった。

ヘラ男に電話しました?

ヒョロ男さん
したけど繋がらないんだよね…

 メガネの一件もあり、昨夜のうちにヘラ男の実家の電話番号は押さえていた。

それならアイツの実家に電話してみましょう

 そう告げ、俺は携帯にその番号を打ち込んだが…

恐れ入りますが、この電話はおつなぎできません

と、何度かけても無機質な音声が流れるだけだった。

コレ多分着拒してますね。一応ヒョロ男さんからも掛けてみて下さい

ヒョロ男さん
…やっぱダメだ、繋がらない…。警察行ったほうがいいかな…?

今回は少額だから、多分マトモに取り合ってくれないですよ。俺らで捕まえるしか


一瞬、目の前の光景に目を疑った


しっかし今度はアイツか…。メガネに金盗られたとは言え、流石にあり得ないですね

 意気消沈するヒョロ男さんを横目に、ふとPCデスクのほうに目を向けると、キラリと光る物が見えた。
 そう、例の貯金箱だ。

 だが、何か様子がおかしい。
 近付いてよく見てみると…

中身が全てゲーセンのメダルに変わっていた。



 俺は一瞬、目の前の光景に目を疑った。

あんの野郎…

 久しぶりに頭に血が上ってきた。
 金を盗られた事にじゃない。ヘラ男の人間性に対してだ。
 メガネの件には多少同情する。が、だとしても無関係の人間を巻き込むか?しかもこんな小細工までしやがって…。
 結局ヘラ男は捕まらず、ヒョロ男さんは3万円、俺は貯金箱の小銭を泣き寝入りする事となってしまった。

 それからしばらく経った日、ヒョロ男さんは新しい仕事が見付かり、地元に戻ることとなった。
 彼は荷物を運び終えた後、

ヒョロ男さん
色々あったけど…エガちゃん長い間ありがとうね!

と金を盗る事もなく、お礼を言い残して家を出て行った。
 他の2人に比べたら、ヒョロ男さんが天使に見えた。

 その後、また別の雀荘で働き始めた俺は、同期のメンバー達にこの話をしたところ爆笑され、俺の家に「ルパン養成所」と言う不名誉すぎるあだ名が付いた。

 ヘラ男、お前だけは一生許さない。



究極のラスボス、文字通り「クソ野郎」


 コイツは俺が言うのもなんだが、相当頭がヤバい奴だった。
 以降はとある事情から、彼を「クソ野郎(20代半ば)」と呼ぶことにする。

 2012年11月、SNSのmixi(もはや懐かしい)を介して、俺のアカウントに1通のメッセージが届いた。

※以下、赤がクソ野郎。黒が俺のメッセージ。
エガちゃんお久しぶりー!クソ野郎だけど覚えてる?


 俺は2009年からニコニコ生放送(今は配信中止)をしており、そのリスナーたちと2回オフ会を開いたことがある。
 彼は当時のオフ会参加者の1人だった。

久しぶりー!覚えてるよー、どした?

実はちょっと親とトラブっちゃって…。しばらくエガちゃんちに住ませて貰えないかなと思って連絡したんだよね

そうなのか、別にいいよー!(懲りてない)いつ頃こっち来るの?

ありがとー!ちょっとまだ分かんないから、日程決まったらまた連絡するよ!

了解、待ってるわ!


 そして後日、クソ野郎が段ボールとともに俺の家へやって来た。
 条件は家賃・光熱費を折半。彼の生活スペースは例の個室。道中の更新料や仮に退去した際の費用は、その時に改めて考えることにした。

 ここから、俺とクソ野郎の4年間に渡るルームシェアが始まる…。

後のトラブルを複雑化させた「利子」の徴収


 まず最初に伝えておきたい事がある。
 当時はメインブログ(EGweb.TV)を立ち上げたばかりだった為、経済状況がかなり厳しく、家賃を3ヶ月分滞納していた(滞納分は道中に全額支払った)。そして、その事をクソ野郎には話していなかった。コレが後々、大きな問題に発展する原因となる。
 この点は、彼との共同生活における唯一の過失だろう。

 クソ野郎は行政書士を目指しているらしく、自室に籠って(多分)勉強をすることが多かった。
 ただ、ライフスタイルは俺以上にだらしなかった。

 互いに自炊をするのだが、クソ野郎は俺の食器をよく使い、しかもそれを洗わず自室に置きっぱなしにしていた。
 家賃や光熱費などを請求するために彼の個室を訪ねると、ドアを開けた時にツーンとする臭いが漂い、色々な物が好き放題散らかっている。

 金さえ貰えたらクソ野郎の生活に干渉する気は一切ないが、俺の食器を放置されるのだけは我慢ならない。
 その度に

食器使ったら洗っといてよ

と注意していたものの、結局それが最後まで改善されることは無かった(鳥頭かよ)

 また、彼は家賃の支払い日(毎月25日)を過ぎる事が多く、その対応策として、1日遅れるごとに500円の「利子」を合意の上で徴収していた。
 この事が、後のトラブルをさらに複雑化させる。

「ちょっと我慢できなくて…」汚物撒き散らし事件


 共同生活が始まりしばらく経った頃。
 クソ野郎と一緒に買い出しへ行った帰り道で、彼の様子が何やらおかしい事に気付いた。
 ソワソワしていて落ち着かず、挙動がやたらせわしない。
 俺が疑問に思っていると、

クソ野郎
…ちょっと先帰ってるね!

と言い残し、彼は走って家に戻って行った。

(なんなんだ…?)

 遅れること十数分後、家のドアを開けた瞬間だった。
 強烈な異臭が鼻を刺した。驚きながら目の前の廊下を見ると、液状の“何か”が玄関から洗面所まで続いていた。
 そして、洗面所から出てきたクソ野郎と目が合う。

クソ野郎
ちょっと我慢できなくて…



………は?


 どうやら彼はずっとウンコしかも下痢便を我慢していたらしく、急いでトイレに入ろうとしたが間に合わなかったようだ。
 そう、コレが「クソ野郎」の由来である。

(お前何歳だよ…つーかこの量どう見てもちょっとじゃねぇだろ…

 まぁ、100歩譲って漏らしたのはまだいい。
 もっと驚愕したのは洗面所での光景である。

 俺のバスタオルでウンコを拭き始め、さらにそれを洗濯機に放り込んだのだ。



お前頭湧いてんのか!?ウンコ付いたタオル洗濯機に入れんなよ!!

とキレそうになる衝動を必死に抑え、絞り出すように

…そのタオルもう使えねぇから捨てとけよ

とだけ言い残し、俺はリビングに戻った。

 以前から兆候はあったが、この“ウンコ撒き散らし事件”をきっかけに、クソ野郎は俺の中で「頭がオカシイ奴」と確定した。
 そして同時に、

(近いうちにここを引っ越そう)

 そう決めた。

…これ、帰ってからゆっくり読んで


 クソ野郎が来てから早くも4年が経とうとした頃、俺は本格的に新居(今の家)探しに動き始める。
 引越しの旨を事前に伝えたところ、彼は姉の家へ行くこととなり、クソ野郎の退去費用は敷金を超えた金額の1/2と決定した。




 新居の下見と契約を済ませ、入居可能日が確定。旧居の引き払いのため大家さんに連絡を取り、立ち合い日も決めた。
 ちなみにこの時、クソ野郎からは先月分の光熱費と、退去月分の日割り家賃をまだ受け取っていない。




 後日、荷物を段ボールにまとめ、業者にそれらを運んで貰い、互いに引越し先への搬入が完了。
 次に俺とクソ野郎、大家さんの3人で旧居の立ち合いをする。俺はこの家に計6年ほど住んでいた為、退去費用の額に多少不安はあったが、その結果は後日大家さんから連絡が入ることになった。
 無事に旧居の引払いを終え、大家さんに過去家賃を滞納していた事を深く謝罪し、俺たちは電車でそれぞれの新しい家へと向かった。

 そして、電車が俺の新居の最寄り駅に着いた時だった。
 クソ野郎が唐突に、

クソ野郎
…これ、帰ってからゆっくり読んで

と封筒を手渡してきた。

退去契約書1
※実際の封筒。ネタや証拠になるかと思い、そのまま保管しておいた。

 …嫌な予感しかしない。
 このタイミングで渡すという事は、まず間違いなく悪い内容だ。
 俺は封筒を受け取ると、

…分かった、じゃあな

と冷たく言い放ち、クソ野郎と別れた。

「4年間の精算よろしくお願いします」退去費用支払い拒否事件


退去契約書2

 新居に到着した俺は、メチャクチャ見たくなかったが封筒の中身を確認した。
 以下が、中に入っていた計3枚の手紙の内容(原文ママ・一部補足)である。

1枚目.退去時の引払いに関する請求及び支払契約書


本契約書は引越しに係る住居の退去費用及び家賃に関する清算を目的とした支払契約書である。(甲:江川岳光、乙:クソ野郎)

遡及(管理人の補足:そきゅうorさっきゅう、過去にさかのぼって影響・効力を及ぼすこと)した家賃の追加的未払いがあるため、今年度の支払い実績から算定し精算を行うこととする。まず、家賃の支払いが月を跨いだ場合、1日500円を利子に追加的に支払いを行った(1か月遅れた場合、30日×500円=15000円)。さらに、2か月遅れた場合、一日分の利子に500円を追加し、一日の利子は1000円とし支払いを行った(2か月目:1000円×日数)。

甲は以前に家賃の3か月分の滞納を複数回繰り返した(管理人の補足:滞納状態を継続していた)にもかかわらず、その旨を乙同居人に知らせず、乙が支払いを遅れた場合には、以上の追加的利子を受け取っていた。
よって、乙の把握するところ3か月分の家賃に対する支払いの遅延に対して次の追加的利子を請求する。

500円×30日=15000円
1000円×30日=30000円
1500円×30日=45000円
合計 90000円


90000円-10000円(振込手数料等)=80000円

請求金額:80000円-約12500円(今月の利子:25日×500円)-約20000円(光熱費)-退去時の敷金を超えた2分の1の金額

上記の金額を請求する。
なお、家賃に関しては25日に25000円支払いを行う。
また、乙に対する引越しに係る請求金額があれば、その金額について追加的利子は発生しないこととする。(2枚目に続く)

3月18日 クソ野郎


2枚目.書類作成の経緯とあとがき


 今回引越しすることになり、前々からこの金額は請求しようと考えていました。というのは、自分は確かに家賃を遅れて申し訳ないと思い利子を支払っていましたが、江川君自身以前度重なる家賃の支払いの遅れがありましたよね(3度以上の大家からの警告)。
以前、「家賃の支払いに関して大家から手紙が来ている」と尋ねたとき、「前遅れていたけど今はちゃんと支払っている」と言いました(3か月前くらい)。これは、精算したことを知っていた(管理人の補足:家賃の滞納と清算に関しては、クソ野郎が大家さんに直接確認を取った模様)のですが、問題はその以前のことです。度重なる支払いの遅延に関して同居していた人に対して事実を知らせず、自分が家賃を払えるようになったら、他人が遅れたとき、一日500円で利子を受け取ったということです。そして、今回敷金の折半で支払いが遅れたらさらに1日500円の発言(将来支払わないリスクがうんたらかんたら)で、江川君自身は不都合な事実を隠蔽し、人の足元を見るような支払いを要求するのであれば、それならば過去自分が負ったリスクについてまずは精算して頂くことを心に決めました。
 以上が経緯です。ここからは自分の気持ちです。本当ならこんな請求金額はばかげているし、だとしても請求されたらこれ以上の金額だったと思います(管理人の補足:意味不明)。いつか事実を伝えてくれると思い待っていましたが、退去の最後の日まで話すことなく終えそうだったので、書面に書き記しました。自分自身家賃の支払いが遅れることがあり度重なる負担をかけていましたが、エガちゃんも遅れた事実については言ってもらいたかったです。たまたま、大家が良い人だったので、途中で強制退去にならずに済みましたが、遅れている場合には一言ほしいものです。もうずっとバレています。そして、その上で追加的利子を受け取っていたことも。いくらでも言う機会があったのにも関わらず事実を隠し、滞納したことについて一切の謝罪もなく水に流したことに怒りを覚えました。一言すら謝れないのかと。そんな感じです。
 ただ、自分自身大学を卒業した後、住む家が決まっていない中で、ニコ生繋がりで快くルームシェアを受け入れてくださったことに感謝しています。この4年間長いようで短い期間でありましたが、本当にありがとうございました。
 1枚目の請求金額はエガちゃん自身で決めてください。少なくとも、自分は利子で約3万5000円支払っているので、今回の利子代と光熱費は最低限負担をよろしくお願いします(事実と異なり拒むのであれば、大家とお母さんに連絡をとって一緒に滞納に関して確認をとります※お母さんの連絡先は控えています)。敷金を超えた退去費用の折半に関して請求するのであれば、以下のメールアドレスに金額を送って下さい。
 [email protected]
 すべて金額で判断します。4年間ありがとうございました。あとは、エガちゃんのさらなる発展を期待しています。


3枚目.題名なし(以下の文章は手書き)


自分が支払いが遅れたとき、利子の支払いで精算してきたので、エガちゃんも同様にこれまでの4年間の精算よろしくお願いします。
4年間ありがとう! クソ野郎


 コレを見た時、ブチ切れて思わず破り捨てそうになった。(取っといて良かった)



 要するに、俺が以前に家賃を滞納したにも関わらず、クソ野郎から利子を受け取っていた事を盾に、先月分の光熱費と今月分の日割り家賃、そして退去費用を相殺しろという内容だ。
 コレが一応、行政書士の卵が作った「契約書」か…?クソも大概にしろよ。

 確かに俺は過去、経済的事情から家賃を最大3ヶ月分滞納していた時期がある。
 この点に関しては大家さんに本当に申し訳なかったと思うし、それほど滞納しているのに強制退去とならなかったのは、紛れもなく大家さんの優しさによるものだ。
 そして道中、大家さんに滞納分の家賃を清算し、以降支払いを遅延した事はない。また、退去時には長期間に渡り滞納し続けていた事を心から謝罪した。
 その事実をクソ野郎に言わなかったのは、説明不足だったことも認める。

 だが、家賃滞納はあくまでも賃貸契約を結んだ「俺」と「大家」さんの問題だ。
 仮に強制退去となっていたら、確かに俺の責任は大きい。しかしそうならなかった以上、ただの「同居人」であるクソ野郎に直接的な関係はない。

 そう考えた俺は、すぐに奴の携帯に電話をしたが、何度掛けても通話中のままだった。
 着拒している事は明白だった。友人の携帯からは問題なく繋がったからだ。
 押さえていたクソ野郎の実家の番号にも電話を掛けたが、コール音が鳴るだけで誰も出ない。

(あの野郎…自分の要求だけを一方的にぶつけて逃げる気だ)

 そして、とある作戦を実行する。

“釣り作戦”を敢行、仁義なきDMバトル


 2016年3月19日、俺は同居人とトラブった旨をTwitterで呟いた。もしかするとクソ野郎が俺のアカをチェックしているかもしれないと考え、“釣り針”を垂らしたのだ。
 当該ツイートは削除してしまったようだが、「弁護士に相談する」などのかなり挑発的な内容だったと記憶している。

 すると、意外にもすぐにターゲットが針に掛かった。クソ野郎本人のアカからDMが届いたのだ。
 以下に一連のやり取りを掲載する(原文ママ)。

※赤がクソ野郎、黒が俺のDM。
クソ野郎です。
やはり、ツイッターにつぶやくと思ってました。こうやってすぐにあげてしまうところをみると、人としても信頼できないし、リアルとネットを分別できないならツイッターはやめるべきです。あと、完全にふんだくるつもりなら、昨日の立会い時に大家に事実確認とお母さんに連絡してました。しかも自分で過失って言ってるし。

単純に良い事をしたら「ありがとう」、悪いことをしたら「ごめんなさい」が言えないなら、人としての価値はないと思っています。利害関係で積み上げられた関係なら、人の感情関係なく最後も利害で清算することになってしまう。ただ、それを伝えたかったです。

親とか弁護士とか関係なく、この4年間の自分の言動や振舞いを踏まえて、自分が何も間違いを犯していないと思えば、通常通りの折半した請求をしてもらえたらと思います。他人ではなく自分の頭で考えて結論を出して欲しいです。
とりあえず、23日の見積もりの連絡だけを待ちます。では。

2016年3月19日


(お前、契約書に『すべて金額で判断します。』って書いてたよな…?)



 俺は冷静になるよう努め、自分なりに出した結論を事務的にぶつけた。

クソ野郎君、結論から言います。
僕が利子を受け取った事に納得がいかないのなら、これまでに受け取った利子の35,000円+αとして、先月分の光熱費と今月分の日割り家賃を相殺(支払いを免除)します。
この時点で、クソ野郎君が請求してきた利子(80,000円)も必然的に消滅します。
つまり、敷金(75,000円)を超えた退去費用の半額のみを負担して欲しいという事です。

Twitterに関しては、クソ野郎君の個人情報などは一切公開していませんし、他人にとやかく言われる筋合いもありません。
以前に家賃を3ヶ月分滞納した件に関しては、僕自身も深く反省していますし、同居人であるクソ野郎君に告げなかった事も申し訳なく思っています。
しかし、これは僕と大家の問題であり、クソ野郎君が実質的な被害を被っていない以上、その点を持ち出す事は筋違いです。

また、そちらの要求だけを一方的に伝え、こちらの主張を無視(携帯を着信拒否)するのは何故でしょうか。
事前に聞いた実家の番号にも何度も電話を掛けましたが、誰も出ませんでした。これでは、電話番号を聞いた意味がありません。
自分の主張だけを通して、都合の悪い事からは逃げるのでしょうか。
全くフェアじゃありませんし、それこそ人としての価値が無いと思います。


そして、あくまでも僕とクソ野郎君は利害のみの関係です。
払うべき筋のお金さえ払ってくれれば、今後は一切関与しませんし、関与するつもりもありません。
また、金銭の支払いに感情など関係ありません。お金を払うのか払わないのか、ただそれだけです。

また、今月の光熱費の日割り分(旧居)も残っている為、随時明細の写真を送りますので、迅速な支払い(写真送付から5日以内)をお願いします。
退去費用についても、23日に大家から連絡が来たら金額を伝えますので、今月中に必ず支払って下さい(僕を信用できない場合は、大家に直接確認して下さい)。
なお、今月中に退去費用が支払われない、または連絡が付かなくなった場合は、いかなる理由であれ、早急に弁護士に相談します。

上記が僕とクソ野郎君の4年間の清算であり、結論です。
異議がある場合は、満22日までに返信をお願いします。それまでに何らかの手段で連絡が無ければ、全て承諾したものと見なします。

以上。

2016年3月20日


<電気料金領収証の画像>
<ガス料金領収証の画像>
<水道・下水道料金請求書の画像>

クソ野郎君、旧居で利用していた分の光熱費の請求が届きました。
本日全て支払いましたので、以下の通り清算をお願いします。

電気料金:13,986円
ガス料金:2,922円
水道料金:2,286円

計:19,194円÷2=9,597円

振込先は下記です。

<俺の口座情報>

本日より1週間以内、4/5までに必ず入金して下さい。
また、その際にはDMまたは電話にて一報をお願いします。

なお、退去費用については大家から未だ連絡が来ていません。進捗があり次第一報しますので、そちらも併せて宜しくお願いします。

2016年3月30日


 このメッセージを送ってから6日後、クソ野郎から何事もなかったかのようにDMが届いた。

お久しぶりー!
今さっきUFJの方に振込したので確認よろしくお願いします!

2016年4月4日


(「お久しぶりー!」じゃねぇよカス)



 どうやら、クソ野郎は俺の提示した妥協案を受け入れたようだ。
 さらに事務的にDMを返していく。

お久しぶりです。
つい先ほど、光熱費の着金を確認しました。ありがとうございます。
退去費用の見積もりの件ですが、未だに大家から連絡が来ない為、進捗があり次第DMまたは電話にて連絡しますので、その際は対応をお願いします。

引き続きよろしくお願いします。

2016年4月4日


お久しぶりです。
旧居の大家さんからようやく見積書が届きましたので、報告します。

<見積書の画像1>
<見積書の画像2>
<見積書の画像3>

退去費用は写真の通りですので、120,000円÷2=60,000円の負担となります。
真偽を確認したい場合は、大家さんに直接連絡を入れて下さい。

尚、僕の口座への振込みは、必ず本日より7日以内、30日までにお願いします。
退去費用の着金をもって、全ての清算が終了となります。

以上、どうぞ宜しくお願いします。

2016年4月23日


おはようございます!メッセージ気づくのが遅くなりました。今日、口座の方に6万円入金したので、確認よろしくお願いします。個人的には、グロスの大部分が経年劣化の6年償却で減額できるのかなと思いました。とりあえず、取り急ぎ確認をお願いします。

2016年4月27日


おはようございます。
只今、6万円の着金を確認しました。
尚、退去費用の12万円は既に支払い済みですので、ご安心下さい。

それでは、本日をもちまして旧居の清算は全て終了となります。
長らくの間、有難うございました。

2016年4月27日


 こうして1ヶ月以上に及ぶDMバトルを経て、俺とクソ野郎の4年間の精算はなんとか完了。
 “究極のラスボス”を倒し、ようやく1人の生活に戻ることが出来た。

家賃滞納は江川と大家の問題だし、クソ野郎は関係ない


 後日、自分の判断は正しかったのか、あるいは間違っていたのかを確かめる為に、親友を含む友人たちに件の「契約書」を見せ、事の経緯を話しながら意見を求めた。
 結果は、全員が

確かに滞納してた江川も悪いかもだけど、家賃滞納は江川と大家の問題だし、クソ野郎は関係ない。だからその請求は意味不明

という見解だった。

 あなたは、この“退去費用支払い拒否事件”をどう思うだろうか?
 果たして、正しいのは俺だったのか?それともクソ野郎だったのか?
 俺は最終的に譲歩(ムカつくけど)して穏便に済ませたが、もし良かったらコメントやTwitterのDMなどで意見を聞かせて欲しい。



 以上が、トラブルが起こった同居人たち(8人中4人)のエピソードだ。
 思い返すと、俺の場合は「同居人運がない」じゃなく「人を見る目がない」だけだな…。

 そして今、あなたは目がかなり疲れている事だろう。俺も疲れた。
 次項よりまとめに入るので、もう少しだけお付き合い頂きたい。

俺が痛感した「ルームシェア」のメリット・デメリット


 ここまで“アレな同居人”の体験談を紹介してきたが、このままだとただのネガキャン記事になってしまう。
 そこで、本項にて俺が学んだルームシェアの良い点・悪い点などを列挙し、当記事の総括としたい。

メリット


その1家賃が安くなる
 そもそもルームシェアは家賃を削減する節約法であり、コレは言わずもがな最大のメリットだ。
 特に当時の俺のように経済状況が苦しい場合は、浮いた金を他の生活資金に回せる為、その恩恵は非常に大きい。

その2家事の負担が減る
 当然ながら、1人暮らしをする際は料理・洗濯・掃除・ゴミ出しなどの全ての家事を行う必要がある。特にバイトや仕事などから帰宅した時は、やる気が出ないことも多い。

 一方シェアメイトがいる場合は、互いの役割分担により家事の負担を軽減できる。料理・洗濯は基本的に各自となるだろうが、掃除・ゴミ出しなどの労力が減るのはありがたい。
 また、その他にも郵便物の確認や荷物の受け取りなどを代行し合うことで、日々の生活はかなり楽になるハズだ。

その3寂しさを感じない
 初めての1人暮らし、特に遠方の地で新たな生活を始める際は、未知の期待と不安が入り混じる。
 そんな時、自宅に見知った相手がいるとかなり心強い。帰宅時に明かりが点いていたり、生活音が聞こえるだけでも気分が晴れるだろう。

 また、万が一自分が病気や事故に遭った時、代わりに同居人が諸々の対応をしてくれると非常に助かる。
 実際、俺はレオパレス時代に謎の腹痛と吐き気に襲われ、同期のシェアメイトに救急車を呼んで貰った事がある。救急担架に乗せられ、朦朧とする意識の中、同居人に「エガちゃん!保険証は!?」と聞かれた時、「どこにあるか忘れた…」と答えた記憶がある。

 いずれにせよ、1人が不安な人や寂しがり屋の人には、ルームシェアは精神的な支えとなるだろう。

その4セキュリティ面の向上
 1人暮らしの場合は、外出した時点で家がガラ空きになってしまう。すると、例えば鍵をかけ忘れた時などに、誰かが侵入するといった事もあり得ない話ではない。
 一方、家にシェアメイトが居ると、それだけで相応の安心・安全を確保できる。

 無論、「ギャル子」や「メガネ」、「ヘラ男」のような輩は逆に危ないのだが。

デメリット


※1~3のデメリットに関しては、各々に個室がある場合は緩和される。

その1シェアメイトに気を使う
 コレは同居人との関係性にもよるのだが、共同生活をする以上、互いに配慮し合う気遣いが必須となる。
 例えば音楽をヘッドホンで聴いたり、深夜に帰宅した際は起こさないようにするなど、自制が必要な場面が少なからず存在する。
 そのため、自分の好きなように生活したい人にはルームシェアは向かない。

その2オナニーがしづらい
 人間なら誰しもが持つ性的欲求。俺は元エロブログを運営していた為、性欲はほぼ枯れたが、さすがに自慰行為はする。
 しかし、その姿をシェアメイトに見られるのは非常に気まずい。故に、同居人の動向をチェックしながら発散する必要がある。
 オナニーに集中できないのは、特に男にとっては辛いハズだ。

 ちなみに、俺は過去一度だけ同居人にオナニーを目撃されそうになった事がある。
 その時のハラハラ感は筆舌に尽くしがたい。

その3異性を連れ込みづらい
 1人暮らしの場合は、何ら気にすることなく部屋に異性を連れ込める。しかし、シェアメイトが居ると事情は変わる。
 イチャイチャならまだいいが、ヤるとなると喘ぎ声の問題があり、思う存分楽しめなくなる。
 その為、ルームシェア中の異性遊びは同居人が留守の日を狙うか、ホテルを利用するなどの制限が加わる。
 
 特に性欲盛りの学生にとっては、自宅を使用できないのはかなりキツイだろう。

その4金銭トラブルが発生しやすい
 ルームシェアの最大のデメリットはコレだ。事実、体験談に登場した全員の共通点が金銭トラブルである。
 俺のように人を見る目がなかったり、最初にしっかりと取り決めをしなかった場合は、後々泥沼の問題に発展する危険性がある。

 金が絡むと、良くも悪くも人間は変わってしまうのだ。

円滑なルームシェアをするには?


 より良い共同生活を送るためには、まず歴史がある程度深く、性格や人間性などを理解している相手(学生時代の友人など)と住もう。シェアメイト募集サイト・掲示板なども存在するが、個人的にそれらの利用は全くオススメしない。
 初対面同士のルームシェアは、まず間違いなく何らかの問題が発生するからだ。最悪の場合は、「ギャル子」「メガネ」「ヘラ男」のように窃盗⇒夜逃げというケースも起こり得る。
 素性が分からない奴と共同生活をするくらいなら、狭い部屋に1人で住むほうがよほどマシだ。

 尚、ネットを介して同居人を募る際、特に女性に注意喚起を促したい事がある。
 それは、「ルームシェア専門の女狩り師」の存在だ。彼らの手口は、主に家賃ゼロなどの条件で募集を行い、部屋を提供する対価として性欲処理をさせるというもの。事実、大手の募集サイトには少なからずそういった投稿が見受けられる。
 世の中、オイシイ話には必ず裏がある。“その覚悟”が無ければ、見知らぬ男とは絶対に住まないようにしよう。

 また、同居相手が決まり、実際にルームシェアをする際は、最初に必ず家賃や光熱費、更新・退去費用などに関する取り決めを交わそう。
 この時、後々言った言わないの水掛け論にならぬよう、念書を作成するのが望ましい。諸々の条件を列挙し、そこに自分のサインと相手の直筆サインを記す。
 あるいは、決めごとをしている最中にボイスレコーダーを回してもいい。

 念書の具体的な書き方は、以下の記事を参照して欲しい。

Check
念書の正しい意味と書き方の基本【テンプレあり】
「念書」の上手な書き方
念書の書き方と例文

 万が一トラブルが発生した場合は、念書や音声が決定的な証拠となる。
 互いに遺恨が残らぬよう、じっくりと話し合いながら共同生活のルールを決めよう。

最後に

 当記事では「ルームシェア」の体験談とメリット・デメリットを紹介したが、いかがだっただろうか。
 結果的に超長文となってしまったが、最後まで目を通してくれた読者に改めて感謝したい。

 ちなみに俺は昨年6月から、新たな男性同居人(メインブログの元ライター)とルームシェアをしている(相変わらず懲りない)
 今回は経済的事情によるものではなく、彼が上京する際、俺の家に住みたいと頼まれたのだ。
 彼との付き合いは5年に及び、「人」と「なり」も理解している為、当初から何ら問題なく共同生活を行えている。
 歴代中、最も円滑なルームシェアと言えるだろう。

 ルームシェアを検討中の人や、特にそういった機会が多いであろう学生たち。
 そんな人々にこの記事が届き、良き共同生活を送るための反面教師となれるのなら、苦労して執筆したかいがあるというものだ。

 まぁ、彼女とか嫁がいたらそもそもルームシェアする必要ないんだけど(募集中)。



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「ルームシェア」をしてトラブルに遭った事がありますか?


























































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